・レモン・柑橘にせっかく出た新芽が、あっという間に丸坊主……アゲハの幼虫被害!
・新芽の葉っぱの中に白いウジ虫が入り、放置すると葉がクシャクシャに……ミカンハモグリガ(エカキムシ)被害!
・葉と葉が糸でくっつき、めくってみたら中にイモムシが……ハマキムシ被害!
肥料をこまめにあげて、せっかくキレイな新芽が伸びてきたのに、一瞬で葉が芯だけになったり、くしゃくしゃに萎縮したりする姿を見るのは、本当にショックですよね。
「なんとかしたい」と木酢液の500倍希釈水をせっせと散布している方も多いと思いますが、その効果は一時的。虫たちは一度逃げても、すぐに戻ってきてしまいます。
あなたも、こんな害虫のループに悩まされていませんか?
そこで今回は、レモン・柑橘の夏から秋にかけての害虫対策として、「収穫前日まで使える」安心な登録薬剤の選び方と、我が家で実践している具体的な散布スケジュールを徹底解説します!
あわせて、大容量で作業が圧倒的に楽になる「SORAMONO 20L電動噴霧器」の実際の使い勝手も、実務の視点から率直にレビューします。
(※この記事・動画にはPRを含みます)
動画で見る|レモン・柑橘の虫対策と電動噴霧器レビュー
この記事の内容は、YouTube動画でも詳しく紹介しています。
エクシレルSE・ゼンターリ顆粒水和剤の使い分け、夏から秋の散布スケジュール、20L電動噴霧器の使用感を、実際の作業映像で確認できます。
動画で全体の流れを見たい方は、こちらをご覧ください。
エクシレルSE
- 種類名: シアントラニリプロール水和剤
- 有効成分: シアントラニリプロール・・・10.2%
- 性状: 類白色水和性粘稠懸濁液体
- 毒性: 普通物

これは主に柑橘(かんきつ)、りんご、おうとう、もも、ぶどう、ブルーベリーなどのプロ農家が使っている、非常に効果のシャープな薬剤です。
- カンキツへの適用: アゲハ類、ゴマダラカミキリ成虫、ハマキムシ類、ミカンハモグリガ、吸汁性害虫(カメムシ目、アザミウマ目)等

- ブルーベリーへの適用: アブラムシ類、ケムシ類、オウトウショウジョウバエ

- りんご・おうとう・もも・ぶどうへの適用: コガネムシ類等

レモン・柑橘に対しては「収穫前日まで(出荷前日まで)」散布できますが、使用回数は「年3回まで」という制限があります。基本の希釈倍率は5000倍です(詳しくは薬剤のラベルをご参照ください)。

レモン・柑橘は、夏場に「夏芽(なつめ)」が勢いよく伸びます。またキンカンなどは、他の柑橘より遅れて6月中旬頃から花が咲き始め、そこから2週間に一度、計6回ほども次々と花を咲かせます。
レモンやミカンの小さな実が大きく育つには、葉からの栄養が絶対に欠かせません。その大切な葉を害虫から守るには、定期的な薬剤散布が必要となります。

そこで、柑橘類の様々な害虫に幅広く効き、収穫前日まで使える、非常にシャープな効き目の「エクシレルSE」を導入することにしました。
ちなみに、エクシレルSEはりんごやぶどう等では「コガネムシ類」にも登録がある薬剤です。その優れた成分のおかげか、我が家で散布した際には、足元にコガネムシの成虫が転がっているのを見かけるといった、うれしい副次的な効果(※個人の観察結果です)もありました。

▼「エクシレルSE」の価格や在庫状況はこちら
※価格は変動するため、リンク先をご確認ください
作り方(水12.5ℓ分)
綺麗にむらなく溶かすために、以下の順番で混ぜるのがポイントです。動画での手元の動きもぜひ参考にしてください。
- まず、バケツ等にあらかじめ10ℓの水を張ります。
- そこに、エクシレルSEを小さじ1/2杯(2.5ml)加えます。ご家庭にある普通の計量スプーンで簡単に作業できます。
- この溶液10ℓを噴霧器のタンクに入れた後、さらに水を2.5ℓ追加します。
これで「2.5mlの薬液×5000倍=12,500ml(12.5ℓ)」となり、カンキツへの正しい登録濃度である5000倍希釈がバッチリ完成します!再び全体をよく攪拌したら準備完了です。

夏の散布計画:7/1~8/31
エクシレルSEは年3回までの制限があるため、綿密な計画が必要です。
- 期間: 7/1~8/31
- 散布スケジュール: 7/1、7/21、8/11(20日間隔)
【なぜこれが良いか】 7月中旬や下旬のわずかな隙間に多少の害虫が飛来したとしても、7/21や8/11に撒く次の1発で、そのとき居着いた害虫をその都度まとめて一網打尽にリセットできるからです。
【最大のメリット】 3回目を8/11(お盆直前)に撒くことで、効果が8月25日頃まで長生きします。害虫の全盛期が過ぎて数がガクッと減る「8月下旬の終わり」までしっかりカバーできるため、夏を完全に逃げ切ることができます。

【隙間の時期は「見つけたら落とす」】 7月15日〜20日頃や、8月5日〜10日頃など、次の散布が近づいて薬効が落ちてきたタイミングで害虫を見かけたら、手で捕まえて、捕殺してください。この数日間だけ少し目を光らせておけば大丈夫です。

秋の散布計画:9/1~10/30
アゲハ、ハモグリガ、ハマキムシの幼虫による被害は、大阪の気候であれば11月上旬頃まで続きます。
実の充実や自身の成長に使う栄養の元となる「秋の重要な葉」を守らなければなりませんが、エクシレルSEは夏の3回の使用制限でもう使えません。そこで、次に安全な薬剤にバトンタッチします。
ゼンターリ(BT水和剤)
ゼンターリは、BT水和剤という微生物農薬(生きている菌の成分)で、多くの作物で収穫前日まで使えます。BTとは「バチルス・チューリンゲンシス」という微生物のことで、主にチョウ目害虫(イモムシ・ケムシ)の幼虫にピンポイントで効きます。

【効果の仕組み】
- 幼虫が薬剤の付いた葉を食べる。
- BT菌由来の成分が幼虫の体内で作用する。
- その結果、すぐに食害が止まり、やがて駆除される。
レモン・柑橘においては、秋の新梢(新芽)に群がるチョウ目害虫全般を安全にケアできます。(余談ですが、ブルーベリーのケムシ類や、オリーブのハマキムシもすべて同じチョウ目の幼虫なので、ゼンターリは小さいうちに対策するのにうってつけです!)

有機JASで使用可能ですが、使う際は必ずラベルの作物名、対象害虫、希釈倍率、使用時期を確認してくださいね。

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※価格は変動するため、リンク先をご確認ください
作り方(水10ℓ分)
- 10ℓの水に、ゼンターリ顆粒を10g(小さじ山盛り約2杯)入れ、かき混ぜ棒でよく溶かします(1000倍希釈)。
- そこに、展着剤のアビオンEを小さじ2杯(10ml)入れて、さらによく混ぜたら完成です。
※アビオンEは、紫外線に弱いゼンターリの成分を保護してくれる相乗効果もあります!また、有機JAS(オーガニック栽培)にも適応しています。

展着剤アビオンE
アビオンEは「パラフィン(天然のワックス成分)」で作られており、「植物の表面に薄い膜を作って薬をがっちり貼り付ける(固着させる)」というアプローチをします。なんと有機JAS(オーガニック栽培)にも適応している安全な展着剤です。
7月〜8月はゲリラ豪雨が一番怖い季節ですが、アビオンEを混ぜて散布すると、乾いた後にパラフィンのコーティング膜が形成されます。これにより、雨が降ってもゼンターリの成分が洗い流されなくなります。

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秋の散布スケジュール
チョウ目幼虫被害が落ち着く11月上旬まで、実務上2週間前後を目安にローテーションを組みます。
- 期間: 9/1~11/15
- 散布スケジュール: 9/1、9/16、10/1、10/16、11/1の2週間間隔
ゼンターリは紫外線に弱いので、天気予報を見て雨が降らない日が続く「夕方」に散布するのがオススメです。11/1の最終散布が終われば、今年の虫対策は無事にゴールとなります。

頼れる相棒:電動噴霧器のすすめ
鉢数が少ないうちは、手動スプレーでも散布できます。
ただ、レモン、ミカン、キンカン、ブルーベリーなど、守りたい鉢が増えてくると、手動スプレーやショルダー式の手動噴霧器では、かなり大変です。
そこでおすすめなのが、電動噴霧器です。

SORAMONO 20L台車付き電動噴霧器の紹介
今回、SORAMONO様よりご提供いただいたのが、20L台車付き電動噴霧器です。
20Lの大容量タンクを搭載した、本格的な電動噴霧器です。
これだけの容量があれば、たくさんの鉢植えや地植えの果樹があっても、一度にまとめて散布作業を進めることができます。
手動スプレーの場合、数鉢なら問題ありません。
しかし、10鉢、20鉢と増えてくると、何度も握る必要があり、手がかなり疲れます。
ショルダー式の手動噴霧器も便利ですが、何度も加圧する必要があり、散布後に肩や腕が疲れやすいのが難点です。
その点、電動噴霧器はスイッチ操作で噴霧できるため、広い範囲に均一に散布しやすく、作業時間もかなり短縮できます。
今回のように、レモン・柑橘の葉の表裏へ薬剤を散布する作業では、細かい霧が広がりやすく、葉に薬液を付着させやすいと感じました。
また、台車付きなので、平らな場所では転がして移動できます。
一方で、庭に段差がある場所や砂利の上では、キャスター移動よりも背負って使う方が作業しやすい場面もあります。
地面が平らな場所ではキャスター移動、段差や砂利が多い場所では背負い式、と使い分けるのが現実的です。
開梱・付属品の確認
まずは開梱して、付属品を確認します。
箱を開けると、本体にはキャスターが付いた状態で入っていました。
入っていた主な部品はこちらです。
- ショルダーベルト
- 充電器
- フタ
- ビニール袋入りの各種ノズル
- ハンドル
- フタ用ゴムパッキン
- シャワー型ノズル
- 噴霧ロッド
- 連結ロッド
- バッテリー
- 延長ホース




タンクの中にも、いくつか部品が入っていました。
- フィルター
- ハンドル一体型コントローラー
- 飛散防止カバー


ビニール袋の中身も確認します。
- 噴霧ロッド脱着用クリップ
- 青色2頭口ノズル
- 黒色2頭口ノズル
- 調整ノズル
- 赤色横ノズル
- 別タイプのノズル

- ノズル部品5個
- パッキン3種類9個
- 計量カップ
- 圧力調整器カバー

気になった点
ここは、かなり気になりました。
一般の購入者は、まずAmazonなどの販売ページの商品写真を見て、「こういう付属品が入っているんだな」と確認すると思います。

ただ、実際に届いた商品を開けて、同梱されていた紙の取扱説明書を見ると、販売ページの商品写真、紙の取説の図、実際に届いたノズル類が一致していませんでした。
一般購入者の立場で考えると、ここはかなり分かりにくいと思います。
Amazonの商品写真にはなかったのに、紙の取扱説明書には「3頭口ノズル」の記載があります。

でも、実際に届いた付属品を見ると、3頭口ノズルは入っておらず、Amazonの商品写真にも紙の取扱説明書にも載っていないノズルが入っていました。

こうなると購入者は、次のように感じると思います。
- 付属品が足りないのか
- 違う商品が届いたのか
- 説明書が間違っているのか
このあたりが判断できません。
この状態だと、問い合わせや返品につながりやすいと思います。
また、紙の取扱説明書の部品一覧は12分類15点でしたが、実際にはそれ以外にも付属品が入っていました。
付属品が多いこと自体はありがたいです。
ただ、販売ページの商品写真、紙の取説、実物の対応関係が分かりにくいので、購入者目線では不安になるポイントだと思います。
使い勝手は良いだけに、ノズルの種類や付属品の説明は、もう少し整理されていると安心だと感じました。

充電器と21Vバッテリー
21VバッテリーはMAKITA18Vバッテリーと互換です。
充電器で充電中は、赤ランプが点灯します。
充電が完了すると、青ランプに変わります。
バッテリー式なので、電源コードを気にせず庭で使えるのは便利です。
アフターサービス
アフターサービスは、メールで問い合わせできます。
問い合わせる際は、注文番号と不具合の内容、使用状況を添えて連絡すると、確認がスムーズだそうです。

組み立て
連結ロッドとハンドル
連結ロッドとハンドルを取り付けます。

ホースと延長ホース
ホースと延長ホースを連結します。

キャスター
キャスターは、ネジを回せば取り外せます。
背負って使う場合はキャスターを外し、台車として使う場合はキャスターを付けたまま移動できます。
ショルダーベルト
ショルダーベルトを取り付けます。
ショルダーベルトは前で締められるので、その位置を確認して、上部にベルトを取り付けます。
もう一つのベルトも取り付けます。
タンク下部の穴に、ショルダーベルトのフックをかけます。
もう一方のベルトのフックもかけます。
噴霧ロッド脱着用クリップ
噴霧ロッド脱着用クリップを取り付けます。
使わない時に噴霧ロッドを固定できるので、移動時や保管時に便利です。

ホースにハンドルを取り付け
ホースにハンドルを取り付けます。
今回は接続テストなのでパッキンは入れていませんが、通常は水漏れ防止のためにパッキンを入れます。


ハンドルに噴霧ロッドを取り付け
ハンドルに噴霧ロッドを取り付けます。
ここも通常は、水漏れ防止のためにパッキンを入れます。


ハンドル+噴霧ロッド+青い2頭口ノズル
ハンドルと噴霧ロッドに、青い2頭口ノズルを取り付けます。
ここも通常は、水漏れ防止のためにパッキンを入れます。


タンクにテスト用の水を入れる
タンクにテスト用の水を入れます。
薬剤や木酢液などの溶液を入れる時は、必ずフィルターを使います。
フィルターを使わないと、ゴミが入って詰まりの原因になります。

噴霧器のスイッチ
噴霧器のスイッチは、状態によって動きが変わります。
スイッチがOFFの時は、ハンドルを握って、水圧調整ツマミで水圧を調整できます。
右に回すと水圧が強くなり、左に回すと弱くなります。
さらに左へ回すと停止します。
スイッチがONの時は、ハンドルを握ると水圧は最大になります。
この状態では、調整ツマミは効きません。
使いながら水圧を細かく調整したい場合は、OFFの状態でハンドル操作と水圧調整ツマミを使う方が扱いやすいと感じました。
各ノズルの確認
黒い2頭口ノズル
ハンドルと噴霧ロッドに、黒い2頭口ノズルを取り付けます。
どういう噴霧になるのか確認します。
青色2頭口ノズルとの違いは、正直よく分かりませんでした。

シャワー型ノズル
次に、シャワー型ノズルを取り付けます。
どういう噴霧になるのか確認します。
ノズルの中心にも圧があり、広がり方も使いやすかったので、私はこのシャワー型ノズルを使うことにしました。

調整ノズル
次に、調整ノズルを取り付けます。
噴霧の広がり方を確認します。

赤色の横ノズル
次に、赤色の横ノズルを取り付けます。
横向きに、水平に広がるように噴霧されます。

別タイプのノズル
次に、別タイプのノズルを取り付けます。
こちらも、噴霧の出方を確認しました。

飛散防止カバー付きノズル
飛散防止カバー付きノズルは、説明がほとんどありませんでした。
形状から判断すると、6個の部品を組み立てて使うようです。

組み立ては、次の流れで行いました。
- カバー下の2つの部品をネジで接続する
- カバーに挿し込み、カバー上部の部品でネジ止めする
- 最上部の部品にノズル部品を入れる
- カバー下から挿し込んだ部品にネジ止めする
これで飛散防止カバー付きノズルが完成しました。
噴霧テストをしてみると、狙った場所だけにしっかり噴霧できました。
除草剤などを特定の場所に散布したい時には便利だと思います。
ただし、今回のように果樹の葉全体へ薬剤を散布する用途では、基本的には使わないと思います。
噴霧ロッド
噴霧ロッドは、ネジで延長できます。
高い位置の葉や、奥まった場所に散布したい時に便利です。

ハンドル一体型コントローラー
ハンドル一体型コントローラーは、握ることで噴霧できます。
握った状態で固定ピンをスライドさせると、噴霧状態を固定できます。
長時間散布する時に、ずっと握り続けなくてよいのは便利です。

圧力調整器カバー
水圧調整ツマミに、圧力調整器カバーを取り付けます。

キャスター
20L噴霧器を背負うのがしんどいと感じる方は、キャスターで移動できます。
ただし、庭の段差や砂利の上では、背負った方が作業しやすい場面もあると思います。
地面が平らな場所ではキャスター移動、段差や砂利が多い場所では背負い式、と使い分けるのが現実的です。

実際の散布作業は、YouTube動画でも確認できます。
▶ レモン・柑橘の虫対策と20L電動噴霧器レビューを動画で見る
実際の散布レビュー
この電動噴霧器を使うと、非常に細かい霧が均一に広がります。
葉の表にも裏にも、きれいに付着しやすいです。
手動スプレーでダクダクに垂らすよりも、結果的に使う薬液の量は少なくて済むと感じました。
しかも、作業があっという間に終わります。
今までショルダー式の手動噴霧器で、何度も加圧しながら散布していたことを考えると、かなり体が楽です。
鉢数が多い方、レモン・柑橘・ブルーベリーなど果樹鉢をたくさん育てている方には、電動噴霧器はかなり便利だと思います。
一方で、付属品やノズルの説明は分かりにくい部分がありました。
使い勝手は良いだけに、取扱説明書と付属品の対応関係がもう少し整理されていれば、さらに安心して使える商品になると感じました。

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SORAMONO 20L台車付き電動噴霧器
鉢数が多く、手動スプレーや手動噴霧器での散布が大変に感じている方には、20Lクラスの電動噴霧器は作業効率をかなり上げてくれる道具だと思います。
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※使用感は、実際に家庭園芸で使ってみた個人の感想です。
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