家庭園芸で鉢数が増えてくると、市販のスプレーボトルはすぐになくなります。
バラ、柑橘、ブルーベリー、野菜などを育てていると、
アブラムシ、ハダニ、コナジラミ、カメムシ、アゲハの幼虫、うどんこ病など、梅雨以降はいろいろなトラブルが出てきます。
そこでこの記事では、YouTube動画で紹介した
「格安で作る園芸スプレー5選」の作り方を、分量がすぐ見返せるようにまとめました。
ベニカ水溶剤、カリグリーン、ゼンターリ顆粒水和剤の作り方に加えて、
台所用品で作る油石鹸水や重曹オイルスプレーの分量も紹介しています。
市販スプレーを毎回買うより、コストを抑えて園芸のムシ駆除・病気対策をしたい方の参考になれば幸いです。
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今回紹介する園芸スプレー5種類




| 種類 | 主な目的 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ベニカ水溶剤 | ムシ駆除 | アブラムシ、コナジラミ、カメムシ類など |
| カリグリーン | 殺菌 | うどんこ病など |
| ゼンターリ顆粒水和剤 | チョウ目幼虫対策 | アゲハ幼虫、ハマキムシなど |
| 油石鹸水 | 自作の物理的なムシ対策 | アブラムシ、ハダニなどに直接散布 |
| 重曹オイルスプレー | 自作のうどんこ病対策 | うどんこ病の広がりを抑えたい時 |
※登録農薬は必ずラベルを確認して使用してください。
※自作スプレーは登録農薬ではありません。植物によって薬害が出る場合があります。
1. ベニカ水溶剤|ムシ駆除剤を格安で作る
ベニカ水溶剤は、顆粒タイプのムシ駆除剤です。
有効成分はクロチアニジンで、アブラムシ、コナジラミ、カメムシ類など、さまざまな害虫に使われます。

作り方・1L分
- 水500mlに、ベニカ水溶剤を1袋入れてよく溶かす
- 展着剤のダインを、半球形の小さじ1/4スプーンの底から高さ半分くらいまで入れて、よくかき混ぜる
小さじ1/4は1.25ml
半球形の小さじの底から高さ半分くらいまで入れると、計算ではおよそ31%
1.25ml×0.31≒0.4ml
ダインは1ℓあたり、だいたい0.1~0.3mlが目安なので、0.4mlならニアリー


- 水500mlを加えて、合計1Lにする
- スプレーボトルに入れて散布する
注意点
ベニカ水溶剤は便利ですが、ハチが来る季節や開花中の植物では使い方に注意が必要です。
使用前には、必ずラベルで適用作物、対象害虫、使用時期、使用回数を確認してください。


関連記事
・筆者のYouTubeの「ベニカ水溶剤はコスパ良し|園芸スプレーを作る」へリンク
2. カリグリーン|うどんこ病などの殺菌剤を作る
カリグリーンは、うどんこ病などに使われる殺菌剤です。
有効成分は炭酸水素カリウムです。

作り方・1L分
- 水500mlに、カリグリーンを1袋入れてよく溶かす
- 展着剤のダインを、半球形の小さじ1/4スプーンの底から高さ半分くらいまで入れて、よくかき混ぜる
小さじ1/4は1.25ml
半球形の小さじの底から高さ半分くらいまで入れると、計算ではおよそ31%
1.25ml×0.31≒0.4ml
ダインは1ℓあたり、だいたい0.1~0.3mlが目安なので、0.4mlならニアリー


- 水500mlを加えて、合計1Lにする
- うどんこ病などが出た葉の表裏に散布する
注意点
真夏の日中など高温時の散布は避けます。
朝か夕方の涼しい時間帯に使う方が、葉への負担を減らしやすいです。

関連記事
・筆者のYouTubeの「カリグリーン顆粒で作る|お得な殺菌スプレー」へリンク
3. ゼンターリ顆粒水和剤|チョウ目幼虫対策のBT剤
ゼンターリ顆粒水和剤は、BT剤と呼ばれる微生物農薬です。
アゲハの幼虫、ハマキムシなど、チョウ目害虫の幼虫対策に使われます。
ゼンターリは有機JASで使用可能です。
つまり、有機栽培の基準を満たした環境でも、安心して使える資材という意味になります。


作り方・1L分
- 水500mlに、ゼンターリ顆粒水和剤を小さじ1/4入れてよく溶かす
- 展着剤のアビオンE※を小さじ1/4入れて混ぜる
※:ポイント
アビオンEは、有効成分がパラフィンの展着剤で、有機JASで使用可能な展着剤として扱われる。
有機JASに寄せた防除をしたい場合は、ダインではなくアビオンEを組み合わせる。
アビオンEは、1000倍希釈で使う(要ラベル確認)。10ℓの水なら小さじ2(10ml)入れる。1ℓの水なら大雑把に小さじ1/4(1.25ml)入れる。

- 水500mlを加えて、合計1Lにする
- 葉の表裏に散布する
使うタイミング
ゼンターリは紫外線で分解されやすいので、散布するなら夕方がおすすめです。
我が家では、散布後2週間前後を目安に見回っています。
アビオンEを入れると薬液が葉に付きやすくなりますが、雨、強い日差し、新芽の伸びなどで効果は少しずつ落ちていきます。
そのため、アゲハ蝶が舞う季節は、2週間ごとを目安にレモンや柑橘の葉を確認し、卵や小さな幼虫を見つけたら早めに対応します。
今回は、レモンにアゲハの卵と小さな幼虫を見つけたので、ゼンターリ顆粒水和剤を散布しました。
ゼンターリは、多くの作物で収穫前日まで使えるBT剤です。
ただし、有機JASで使用可能な資材であっても、使用前には必ずラベルで、作物名、対象害虫、希釈倍率、使用時期を確認して使います。

関連記事
・筆者のYouTubeの「レモン・柑橘の葉を守る|蝶の幼虫対策にゼンターリBT水和剤」へリンク
・れもん→[微生物農薬を使うアゲハ蝶対策→「ゼンターリ水和剤』]
・みかん→[微生物農薬を使うアゲハ蝶対策→「ゼンターリ水和剤』]
4. 油石鹸水|台所用品で作るムシ対策
油石鹸水は、台所用品で作る自作スプレーです。
アブラムシやハダニなど、小さくて動きの鈍い虫に直接かける使い方をします。

作り方・1L分
- 水1Lに、食用油を小さじ1杯入れる
- ヤシの実洗剤を小さじ1/2入れる
- ペットボトルでよく振って混ぜる
- スプレーボトルに入れて、虫に直接散布する
注意点
油石鹸水は登録農薬ではありません。
食用の葉野菜に使う場合は、散布して15分ほど置いたあと、水で洗い流します。
真夏の日中は避け、早朝か夕方に使います。


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・筆者のYouTubeの「油石鹸水でアブラムシ・ハダニ対策|台所用品で作る園芸スプレー」へリンク
・アブラムシとカイガラムシの強力自然農薬|自然素材で作る「油石鹸水」
5. 重曹オイルスプレー|うどんこ病対策の自作スプレー
重曹オイルスプレーは、うどんこ病などの広がりを抑える目的で使っている自作スプレーです。

作り方・1L分
- 水100mlに、食用油を小さじ10杯入れる
- ヤシの実洗剤を小さじ1/4入れて混ぜる
- 重曹を小さじ1/2と小さじ1/4入れて混ぜる
- 水900mlを加えて、合計1Lにする
- 葉の表裏を洗うようにたっぷり散布する
注意点
植物によっては薬害が出る場合があります。
初めて使う植物では、まず一部の葉で試してから使います。
高温時や強い日差しの時間帯は避け、朝か夕方に散布します。


関連記事
・筆者のYouTubeの「台所用品でうどんこ病対策|重曹オイルスプレーの作り方」へリンク
・「うどん粉病」の自然農薬|「重曹オイルスプレー」は簡単に作れる
5種類の使い分けまとめ
しっかり効かせたい時は、登録農薬をラベル通りに使います。
- ムシ駆除にはベニカ水溶剤
- うどんこ病などにはカリグリーン
- アゲハ幼虫などチョウ目幼虫にはゼンターリ顆粒水和剤
- アブラムシやハダニに直接かけるなら油石鹸水
- うどんこ病の広がりを抑えたい時は重曹オイルスプレー

ただし、すぐ全部を薬で解決しようとするのではなく、
卵を取る、被害葉を切る、風通しを良くする、水切れや肥料切れで株を弱らせないことも大切です。

家庭園芸では、完璧にゼロにするより、株が元気に育つ範囲で被害を抑えることが現実的です。

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▼動画で紹介した資材
▼「ムシ駆除剤のベニカ水溶剤」の価格や在庫状況はこちら
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