植物を地植えで育てていると突然枯れることがあります。
枯れた原因は、連作で養分が枯渇したか、コガネムシの幼虫に根を食べられたか、夏の暑さで水枯れしたか等、原因は様々です。
原因がわからぬまま、次の苗を植える前に、ここは前向きに土壌改良を試す機会が与えられたと捉えて、土壌改良してみることをオススメします。
土壌改良は簡単です。
下記に、木酢液を使った土壌改良方法と米ぬかを使った土壌改良方法を、オリジナル写真満載で紹介していますので、良かったら参考にしてください。
木酢液を使った土壌改良方法
木酢液とは、木炭をつくるとき出る煙を冷やして液体にしたものです。

木酢液で土壌改良できる理屈
木酢液は酸性であるため、土壌のpHを下げる効果があります。pHが下がると、土壌中の病原菌や害虫の繁殖が抑制されます。また、土壌中の栄養素の溶解度が高まり、植物の吸収率が向上します。
さらに、木酢液には、土壌微生物の活性化や、根の発育促進などの効果もあります。土壌微生物が活性化すると、土壌の団粒化が促進され、水や栄養素の保持力が高まります。また、根の発育が促進されると、植物の根が土壌の奥深くまで伸びて、より多くの栄養素を吸収することができます。
これらの効果により、以下の効果が期待できます。
・土壌消毒
・病害虫の予防
・栄養素の吸収促進
・土壌微生物の活性化
・根の発育促進
木酢液の作り方
土壌消毒
土壌消毒する場合は、木酢液を一般的に30倍~50倍に希釈して使用します。
土壌改良
土壌改良する場合は、木酢液を300〜500倍に希釈して使用します
例えば、水9リットルに、木酢液を30mmリットル入れます

木酢液をかけた土壌はすぐ利用できます
枯れたラベンダーを抜く
![]() | ![]() |
枯れたラベンダーを抜いた土壌に木酢液をかける

枯れたラベンダーを抜いた土壌を天地返しするのもオススメ
天地返しとは、表土と下層土を入れ替え、土質を改善する作業で、下記のメリットがあります
・表面の土が固くなり水はけや通気が悪くなったのを改善します
・病気が出やすくなることを防ぎます

木酢液を使った土壌改良方法のまとめ動画
・Instagramの「地植えラベンダーの夏枯れ|挿木でバックアップしておけば役に立つ・木酢液で土壌改良・天地返し・ハーブ用土の配合・ラベンダーを植える」動画へリンク
米ぬかを使った土壌改良方法
米ぬかは、玄米の表面を削って精米した際に出る、胚芽と種皮、果皮の部分の総称です。玄米の約10%が米ぬかになります。

米ぬかで土壌改良できる理屈
米ぬかに含まれる糖分やビタミンやミネラルなどを土壌の微生物が分解して、
「植物の成長に必要な養分に変える」、
「病原菌を抑制する抗生物質や酵素を分泌する」働きもあります。
米ぬかの使い方
枯れたラベンダーを抜く
![]() | ![]() |
枯れたラベンダーを抜いた土壌に米ぬかをまく

上から腐葉土をまく
![]() | ![]() |
よく耕して微生物が土壌改良してくれるのを待つ
・暖かい時期は2週間待つ
・寒い時期は1か月待つ
![]() | ![]() |