観賞用の花にアブラムシやカイガラムシがたかった時には、強力自然農薬「油石鹸水」で、虫の気門をふさいで撃退します。強力自然農薬「油石鹸水」の作り方は筆者の『アブラムシとカイガラムシの強力自然農薬|自然素材で作る「油石鹸水」』をご参照ください。
しかし、「油石鹸水」は野菜に散布したら、散布15分後に水で洗い流す必要があります。自分が食べるイチゴやトマト等にアブラムシがたかった時やブルーベリーや柑橘類等にカイガラムシがたかった時は、洗い流さなくても良い自然農薬がないか考えますよね。
そこで、家庭にある自然素材で簡単に作れる自然農薬「コーヒー石鹸水」を作りおきしておいて、いつでも対処できる様にしています。
自然農薬「コーヒー石鹸水」は、家庭にある自然素材で簡単に作れます。下記に、オリジナル写真と動画で「コーヒー石鹸水」の作り方を紹介していますので、良かったら参考にしてください。
アブラムシとカイガラムシの被害
アブラムシの被害
アブラムシは口の先が細いストロー状になっていて、植物の養分を吸います。そのため葉や茎にアブラムシがわくと、植物が栄養不足になって病気になるおそれがあります。さらにウイルスを媒介して、「モザイク病」などをもたらす危険性も考えられます。
また、アブラムシの排せつ物は、粘着性のある密状で、「すす病」をまねいたり、アリを引き寄せたりする被害も誘発します。
アブラムシの増殖スピードは、アブラムシは雌が単独で子を作ることができる「単為生殖」であるため、雌1匹で最大約90匹の幼虫を産みます。また、その幼虫も10日ほどで成虫となり、毎日5匹程度の幼虫を産み、春から夏にかけて爆発的に増えます。
カイガラムシの被害
カイガラムシが植物に寄生すると、吸汁されることで生育に悪影響を及ぼします。植物に寄生したたくさんのカイガラムシをそのままにしておくと、梢や葉の出方が悪くなったり、葉枯れや枝枯れをまねきます。
カイガラムシの排泄物や分泌液には、植物から摂取した余剰な糖分が大量に含まれていて、この糖分を栄養分として「すす病」をまねいたり、アリやアブラムシを引き寄せたりします。
・ブルーベリーの幼木にとりついたカイガラムシ

・カイガラムシの発見が遅れて「すす病」になってしまったブルーベリーの幼木

・切っても切っても枯れてた
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・カイガラムシの被害排泄物で黒くなったジューンベリーの葉とその上のカイガラムシ
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カイガラムシの被害動画
・筆者のInstagramの「黒く汚れた葉の上にはカイガラムシがいる|コーヒー石鹸水で洗う」リールへリンク
アブラムシとカイガラムシ用自然農薬「コーヒー石鹸水」
「コーヒー石鹸水」1リットルの作り方
「コーヒー石鹸水」の材料
・散布用ボトル
・インスタントコーヒー
・食器洗い洗剤(ヤシの実系洗剤)
・計量スプーン(小さじ)
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「コーヒー石鹸水」1リットルの作り方
・インスタントコーヒーで作る場合、お湯1リットルに対してインスタントコーヒーを小さじ大盛り5杯入れて混ぜます。

・上記のコーヒー1リットルに、食器洗い洗剤(ヤシの実系洗剤)を5ml(小さじ1杯)加えて、よく混ぜます。食器洗い洗剤は展着剤(界面活性剤)の働きをします。
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・噴霧器にコーヒー石鹸水を入れて散布します。

・散布後、水で洗い流さなくても大丈夫です。
「コーヒー石鹸水」1リットルの作り方のまとめ(動画)
・インスタントコーヒーで作る場合、お湯1リットルに対してインスタントコーヒーを小さじ5杯入れて混ぜます。
・上記のコーヒー1リットルに、食器洗い洗剤(ヤシの実系洗剤)を5ml(小さじ1杯)加えて、よく混ぜます。食器洗い洗剤は展着剤(界面活性剤)の働きをします。
・噴霧器に「コーヒー石鹸水」を入れて散布します。
・散布後、水で洗い流さなくても大丈夫です。
[Instagram動画]
・筆者のInstagramの「コーヒー石鹸水の作り方|アブラムシ・カイガラムシ退治に!虫の忌避剤として!」リールへリンク
・筆者のInstagramの「家庭にある自然素材でコーヒー石鹸水作ってカイガラムシ/アブラムシ対策」リールへリンク