台所用品で作る重曹スプレーで植物の健康をサポート!園芸の強い味方

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園芸用品他

収穫が近づいたトマトやキュウリ、ブルーベリーの葉がうどん粉病に感染してしまった場合、どのように対処すべきでしょうか?

感染した葉をどんどん切り取ると、葉から養分を奪ってしまい、良質な実が育ちにくくなります。しかし、まだ実がなっていない段階では、重曹オイルスプレーが有効です。重曹オイルスプレーは葉にしっかりと付着し、うどん粉病の進行を防ぐことができます。作り方は、筆者の『うどん粉病」の自然農薬|「重曹オイルスプレー」は簡単に作れる』をご参照ください。

ただし、収穫直前の葉に重曹オイルスプレーをすると、実に油が付着してしまい、風味を損なう可能性があります。その場合は、重曹スプレーを使用してください。

梅雨時期に収穫を迎える野菜や果樹は、うどん粉病との戦いになります。感染の症状を発見したら、台所用品で簡単に作れる重曹水を試してみてください。

下記には、オリジナル写真と動画で重曹スプレーの使い方が詳しく説明されています。ぜひ参考にしてください。

重曹スプレーとは?

重曹スプレーは、園芸において様々な役割を果たす便利なツールです。以下、主な役割をご紹介します。

[病気予防・抑制(約1000倍に薄める)]
重曹は弱アルカリ性なので、うどんこ病や灰色かび病などのカビや菌類の繁殖を抑制する効果があります。初期症状であれば、重曹スプレーを患部に直接吹きかけることで、病状の悪化を防ぎ、回復を促すことができます。

展着剤に石鹸水を使う場合は、筆者の記事『うどん粉病」の自然農薬|「重曹オイルスプレー」は簡単に作れる』をご参照ください。

[害虫駆除(約500倍に薄める)]
重曹は、アブラムシやハダニなどの害虫を駆除する効果があります。重曹水を葉や茎に吹きかけることで、害虫の体を覆い、窒息死させることができます。

食用油を使って効果を持続させた場合は、筆者の記事『「うどん粉病」の自然農薬|「重曹オイルスプレー」は簡単に作れる』をご参照ください。

[草木の葉ツヤ出しや切り花の延命]
重曹は、草木の葉ツヤ出しや切り花の延命などの用途に使用することができます。

[重曹スプレーの注意点]
・重曹スプレーは、害虫の幼虫や成虫にのみ効果があります。卵には効果がないので、定期的に散布する必要があります。
・重曹スプレーは、植物の種類によっては葉焼けを起こす可能性があります。事前に目立たない場所で試してから使用しましょう。

[土壌改良(1㎡あたり50g)]
・重曹は、酸性の土壌を中和する効果があります。土壌が酸性化しすぎると、植物の根腐れや病害虫の発生の原因となるので、重曹を使って土壌を中和することで、植物の健全な生育を促すことができます。
・重曹を土壌に1㎡あたり50g程度を撒き、軽く耕します。重曹は水に溶けやすいので、その後水を与えます。
・重曹の使いすぎは、土壌をアルカリ性にしすぎてしまうので注意が必要です。
土壌のpHを測定してから、必要量を使用しましょう。

うどん粉病に感染した収穫まじかのブルーベリー

計量スプーンの容量と重曹のグラム数

計量スプーンの大きさ 計量スプーンの容量 重曹のグラム数
大さじ 15.00cc 12g
大さじ1/2 7.50cc 6g
小さじ 5.00cc 4g
小さじ1/2 2.50cc 2g
小さじ1/4 1.25cc 1g
あったら便利計量スプーン

重曹スプレーの作り方(Instagram動画有)

・1リットルのスプレー容器を用意します。
・水1000㏄に対して重曹(食用可)1g~2gを混ぜます。
・よく混ぜた重曹水をスプレー容器に入れて重曹スプレーの完成です。

台所にある重曹

下記は、楽天の国産重曹(食品)の情報です。熱中症等の対策としてこの重曹は飲むこともできます。興味ある方は筆者の記事「園芸後の疲労回復に重曹クエン酸水がオススメ!ダイエットにも効果的」をご参照ください。


・筆者のInstagramの「収穫間近のブルーベリーのうどん粉病対策|重曹水+木酢液散布」リールへリンク

筆者のInstagramリール「収穫間近のブルーベリーのうどん粉病対策|重曹水+木酢液散布」のキャプション

収穫間近のブルーベリーのうどん粉病対策|重曹水+木酢液散布
2024/6月下旬
@kittoyoigarden

◆ほとんどのラビットアイが酷いうどん粉病になった
◆収穫前で重曹オイルスプレーが実にかかると油っぽくなるので重曹水+木酢液を散布することにした
◆重曹水は水1リットルに重曹を小さじ1杯(5ml)溶かす
※重曹水には、殺菌効果がある
◆木酢液は300倍に薄める
※木酢液には、土壌改良、害虫対策、脱臭、防虫、防カビ、防菌効果がある
◆水9リットルに重曹を小さじ9杯(45ml}入れて溶かし
◆水9リットルにさらに木酢液をよく振って大さじ2杯(30ml)入れて
◆散布容器に重曹+木酢液の溶液を入れて
◆ラビットアイ達の葉の両面に散布した
※1週間に1度散布して様子を見る

https://www.instagram.com/reel/C8mAAxuSEYF/

植物への効果的な使用方法

・初めて使う場合は、一部分に吹きかけて様子を見てから全体に使用してください。
・濃度を守って使用しましょう。濃すぎると植物に負担をかける可能性があります。
 例えば、水1リットルに対して重曹150gを溶かして雑草にスプレーすると雑草が枯れます。用法容量には注意が必要です。

うどんこ病への対策

・作った重曹スプレーをうどんこ病にかかっている部分の葉に吹きかけます。
・効果があまり感じられない場合は、少し放置し、乾いたらまた吹きかけることを何度か繰り返すと効果がアップします。
・その後は1週間に1度の割合で散布して様子を見ます。

ブルーベリーのうどん粉病に感染した葉と重曹スプレー

重曹スプレーの他の応用

・濃い重曹水で雑草を枯らすことができます。水1リットルに対して重曹150gを溶かして雑草にスプレーすると雑草が枯れます。
・晴れの日に散布すると効果があがります。
・1年草は重曹水に対して敏感で、比較的早く1週間でくらいで枯れることがありますが、多年草などは頑健で1か月かかることがあります。重曹水を毎日散布する必要はありませんが、枯れ具合を見ながら連続的な散布は効果を高めます。

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