鉢植えレモンの育て方完全ガイド|用土・肥料・自家製殺虫殺菌剤

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レモン

人気YouTuberカーメン君が絶賛する「璃の香」の豊産性と「リスボン」の耐寒性に魅了され、私もレモン栽培を始めました。無農薬栽培なら皮ごと安心して食べられ、輪切りにして紅茶や焼酎に入れたり、手作りマーマレードも楽しめます。

実際に、ザファームユニバーサル大阪で大苗「璃の香」を、国華園和泉本店では3年生「リスボン」苗を入手。さらにコメリパワー岩出店では大苗「璃の香」が大阪の1/4の価格で販売されており、思わず購入してしまいました。

この記事では、レモン栽培に最適な用土配合、効果的な肥料の選び方と与えるタイミング、そして誰でも簡単に作れる格安の自然農薬レシピを紹介。カイガラムシやアブラムシ対策、うどん粉病や黒かび(すす病)の予防法など、柑橘類全般に応用できる実践的な情報が満載です。

オリジナル写真と動画で、初心者でも成功する鉢植えレモンの育て方をわかりやすく解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

購入したレモン

2022年2月に購入した璃の香(りのか)

✔2022年9月の状態
✔YouTubeのカーメン君で、レモンの璃の香(りのか)を豊産性でオススメしてたので、欲しくなりました。
✔YouTubeのカーメン君がザファームユニバーサル大阪を紹介してたので行ってきました。
✔2022年2月下旬にザファームユニバーサル大阪で大苗のレモンの璃の香(りのか)を見つけて、12,100円で購入しました。

2022年2月に購入した璃の香(りのか)

2022年4月に購入したリスボン

✔2022年9月の状態
✔2022年4月に国華園和泉本店で沢山置いてあった2年生や3年生のレモンの苗の中から、3年生苗のリスボンを、3,480円で購入しました。

2022年4月に購入したリスボン

2022年5月に購入した璃の香(りのか)

✔2022年9月の状態
✔2022年5月にコメリパワー岩出店で「掘り出し物」の大苗レモンの璃の香(りのか)を見つけて、3,980円で購入しました。
✔なぜ「掘り出し物」かって?いろいろな園芸店で探しましたがレモンの璃の香(りのか)の大苗はあまり売ってないし、和歌山はレモンの生産者さんいるから安いのかもしれません。

2022年5月に購入した璃の香(りのか)

鉢植えレモンの育て方

鉢植えレモンの育て方のポイント

レモンは日光を好むので、鉢植えの置き場は日当たり良好な場所を選びます。寒さには強くありません。

鉢植えレモンの水やり

水やりは鉢の土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。

鉢植えレモンの病気と害虫

[格安殺虫殺菌剤]

害虫はカイガラムシやハマキムシやハモグリバエやアゲハ蝶の幼虫です。
特にアゲハ蝶の幼虫はちょっと目を離したらが新芽を食べてます。
格安殺虫殺菌スプレーの作り方は、筆者の「格安「殺虫殺菌スプレー」は簡単に作れ市価の十分の一の価格」を参考にしてください。

[農薬を使わないアゲハ蝶対策]

アゲハ蝶対策は、農薬使わないなら目の届くところに置いて、定期的に観察して卵や幼虫が小さいうちに駆除するか、アゲハ蝶が飛来しても産卵できない様に目の細かい網で囲うしかないです。8mm角の網だとコガネムシの成虫除けにもなります。

[カイガラムシやアブラムシの自然農薬]

アブラムシとカイガラムシには、自然素材で作る「コーヒー石鹸水」が効果絶大です。
「コーヒー石鹸水」の作り方は、筆者の『アブラムシとカイガラムシの自然農薬|自然素材で作る「コーヒー石鹸水」』をご参照ください。

[うどん粉病や黒かび(すす病)の自然農薬]

うどん粉病や黒かび(すす病)には、自然農薬の「重曹オイルスプレー」が効果絶大です。
「重曹オイルスプレー」の作り方は、筆者の『「うどん粉病」の自然農薬|「重曹オイルスプレー」は簡単に作れる』をご参照ください。

Instagramの「鉢植えレモン/りのかに黒カビ(すす病)発見|重曹オイルスプレー散布」リールへリンク

[微生物農薬使うアゲハ蝶対策→「ゼンターリ水和剤」]

🧪ゼンターリとは?
ゼンターリは、自然界の土壌中に棲む バチルス・チューリンゲンシス菌(BT菌) を有効成分とする微生物殺虫剤です。
この菌が作り出す「結晶毒素」と「芽胞」が、チョウ目の幼虫に対して強い食毒作用を示します。

つまり、虫がゼンターリを付着した葉を食べることで腸内が麻痺し、食欲が止まり、2〜3日で動かなくなります。
農薬とはいっても化学合成ではなく、自然界の微生物の力を借りたものなんです。

アゲハの幼虫だけでなく、ヨトウムシ、コナガ、ハスモンヨトウ、ケムシ類にも効果があります。
そして何より、耐性がつきにくい。
一般的な化学薬剤と違い、使い続けても効き目が落ちにくいのが大きな利点です。

🌎環境にもやさしい
ゼンターリは有機JAS認定を受けており、有機栽培にも使用可能です。
ミツバチやテントウムシなどの天敵昆虫への影響も少なく、家庭菜園でも安心。
収穫直前まで使用できる点も大きな魅力です。

つまり「人にも環境にもやさしいのに、効果はしっかり」という、バランスのとれた害虫対策なんですね。

💧ゼンターリの作り方と使い方

1ℓの水に対して、
・ゼンターリ顆粒:1g(小さじ1/2)
・展着剤「ダイン」:0.4ml(小さじ1/4の半分ほど)

しっかり混ぜ、スプレーボトルに入れて散布します。
葉の表裏、特に裏側にまんべんなく吹きかけるのがポイント。

タイミングは「晴れた日の夕方や早朝」。
雨前は避けましょう。

効果の持続期間は約10日。
害虫が出る時期は10日に1回、3回ほどのローテーション散布がおすすめです。

アゲハやハモグリガを見つけてからでも遅くはありませんが、
「発生初期に予防的に散布」 しておくと、ほぼ被害をゼロにできます。


鉢植えレモンの用土

レモンは水はけの良い土を好みます。

✔私の用土の選択
私の用土は、「柑橘類の用土の配合|みかん山の土に近い環境を再現する用土」の「農家のコンビニ」コメリさんの果樹花木用の配合で
・赤玉土:2 腐葉土:3 鹿沼土:2 バーミキュライト:2 軽石:1

赤玉土は、関東ローム層の火山灰土の一種で、黒土より下の層にある赤土をふるいにかけたもの。粒の大きさによって大粒、中粒、小粒などがある。水はけ、通気性、保水性がよい。しかし粒が崩れやすい。
腐葉土は、落ち葉を腐熟させたもの。養分保持力が大きく、保水性、通気性がよいので他の土と混ぜて使う。
鹿沼土は、関東ローム層で採取できる土で、赤城山が噴火したときできた軽石が風化したもの。保水性と排水性だけではなく、通気性にも優れた特徴を持つ。粒の大きさによって大粒、中粒、小粒、細粒などがある。赤玉土より粒が崩れにくく形を維持しやすい。粒が大きいほど水はけがよく、小さいほど水持ちがよくなる。
バーミキュライトとは、蛭石を1000℃以上の高温で焼成した無菌の土壌改良材。 多孔質で非常に軽く、保水性、通気性、保肥性がある。PHもほぼ中性。
軽石は、溶岩が急に冷え、ガスをふき出してかたまったもの。多孔質で非常に軽く、水に浮き易く、排水性や通気性があるので、土に混ぜると土壌改善できる。水分をあまり必要としない植物を育てる場合は、土の代わりに軽石を使うことができる。鉢底石が一般的な使い方で、鉢に土を入れる前に鉢底に軽石を敷く。

元肥

元肥にネイチャーエイド(液肥)を使う場合

植え替えてたっぷり潅水後、元肥としてネイチャーエイドの1000倍希釈液を1ℓ程度与え、それから2週間以上経ったら、施肥スケジュールに従います。

ネイチャーエイドは、トウモロコシ由来の総合アミノ酸液肥です。主な成分と効果は以下の通りです:

✔成分
・保証肥料成分: チッソ3.0%、リン酸3.0%、カリ2.0%4
・pH: 3.5
・全アミノ酸量: 18.44%
・微量要素: カルシウム、マグネシウム、亜鉛などを含む
・ビタミン、有機酸も含有
含まれる主なアミノ酸:セリン、アラニン、グルシン、プロリン、バリン、スレオニン、リジン、ロイシン、アスパラギン酸、イソロイシン、グルタミン酸、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシン、アルギニン

✔効果
1.速効性:液体肥料のため、植物が速やかに吸収可能
2土壌改善:
・土壌微生物の増殖(10倍以上)
・団粒構造の促進
3.植物成長促進:
・根量増加効果
・葉肉の厚みアップ
・活着促進・生育促進
4.栄養補給:
・低温や日照不足時の栄養補給に最適
・微量要素のキレート効果(有機酸・アミノ酸による)
5.収量・品質向上:
・収量や品質の向上が期待できる
・おいしく、栄養価の高い農作物の収穫が期待できる

ネイチャーエイドは、土壌灌注、葉面散布、定植時の根付け肥として使用でき、他の高機能液肥と混合する際のベースとしても利用可能です。



元肥に骨粉入り油かすを使う場合

赤玉土小粒12リットルと腐葉土18リットルと鹿沼土小粒12リットルとバーミキュライト12リットルと軽石6リットルを加えた60リットルの果樹・花木用土に対して

・骨粉入り油かす:300g

元肥にIB化成101010を使う場合

IB化成肥料は緩効性で約3か月の効き目がある。肥料がコーティングされているので、根に直接肥料が触れても障害を与えない。

IB化成肥料を元肥として与える量は、用土10リットルに対して、IB化成肥101010を25gが目安。

赤玉土小粒12リットルと腐葉土18リットルと鹿沼土小粒12リットルとバーミキュライト12リットルと軽石6リットルを加えた60リットルの果樹・花木用土に対して

・IB化成101010:150g(10リットル:25g=>60リットル:150g)

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バーディーラージ肥料

バークチップマルチのメリット

鉢植えにバークチップマルチをすると、「乾燥防止」、「温度調節」、「泥はね防止」、「雑草抑制」、「美観向上」、及び「土壌の保護」のメリットがあります。

項目 内容 効果・目的
🌞 乾燥防止 土の表面を覆うことで水分の蒸発を抑える 水切れ防止・潅水頻度の軽減
🌡 温度調節 急激な気温変化から根を守る 根のストレス軽減・安定した生育
💦 泥はね防止 水や雨による泥の跳ね返りを防ぐ 病気(黒点病・炭疽病など)の予防
🌱 雑草抑制 土に光を当てないことで雑草を防ぐ 養分の浪費を防ぎ、害虫の隠れ家も減少
🌿 美観向上 自然素材で見た目が整う 観賞性・インテリア性アップ
🔄 土壌の保護 表土の流出や固まりを防ぐ 鉢土の劣化防止・微生物環境の維持

鉢植えレモンの植え付け時期

✔YouTubeカーメン君チャンネルを参考
3月、9月
✔NHK趣味の園芸のホームページを参考
3月下旬から4月中旬

鉢植えレモンの肥料|肥料を与える時期と肥料の量(雪の降らない地域、動画有り)

筆者のYouTubeの「春の施肥はこれで安心!レモンや柑橘の鉢植えに使える肥料スケジュール&有機肥料の調合方法も紹介!」へリンク

筆者のInstagramの「レモン等柑橘の春の追肥!有機派も簡単派もわかる施肥パターン」へリンク

鉢植えレモンの肥料の種類

✔花ごころレモン・ミカン・柑橘の肥料を与える場合
楽天やアマゾンで人気の肥料、オールインワンで使いやすい


※寒冷地(雪の多い地域)の場合、雪解け後の4月上旬に「2月+3月分」まとめ施肥でOK。

12号鉢(20ℓ)換算
施肥量(g) 目的
2月 40 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 40 新芽の発芽促進、開花準備
5月 25 開花と果実の肥大を助ける
7月 35 果実の成長と樹勢維持
9月 40 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を促す
11月 20 晩秋の栄養補給
45ℓ鉢
施肥量(g) 目的
2月 90 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 90 新芽の発芽促進、開花準備
5月 55 開花と果実の肥大を助ける
7月 80 果実の成長と樹勢維持
9月 90 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を促す
11月 45 晩秋の栄養補給
60ℓ鉢
施肥量(g) 目的
2月 120 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 120 新芽の発芽促進、開花準備
5月 70 開花と果実の肥大を助ける
7月 105 果実の成長と樹勢維持
9月 120 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を置き換え
11月 60 晩秋の栄養補給

✔IB化成肥料10-10-10-1
緩効性で3か月ゆっくり効き、肥料が根に触れてもダーメージを与えない



※寒冷地(雪の多い地域)の場合、雪解け後の4月上旬に「2月+3月分」まとめ施肥でOK。

12号鉢(20ℓ)換算
施肥量(g) 目的
2月 25 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 25 新芽の発芽促進、開花準備
5月 15 開花と果実の肥大を助ける
7月 20 果実の成長と樹勢維持
9月 25 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を促す
11月 10 晩秋の栄養補給
45ℓ鉢
施肥量(g) 目的
2月 55 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 55 新芽の発芽促進、開花準備
5月 35 開花と果実の肥大を助ける
7月 45 果実の成長と樹勢維持
9月 55 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を促す
11月 25 晩秋の栄養補給
60ℓ鉢
施肥量(g) 目的
2月 65 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 65 新芽の発芽促進、開花準備
5月 40 開花と果実の肥大を助ける
7月 55 果実の成長と樹勢維持
9月 65 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を置き換え
11月 30 晩秋の栄養補給

✔IB化成肥料10-10-10-1+硫酸カルシウム
・カルシウムを追加補給できるため、よりレモン向きのバランス
・果皮の強化や裂果防止に効果が期待できる
・土壌pHの安定化(酸性化を中心)にも影響する
・一般的な柑橘用肥料(例:6-8-6+Ca)に近い成分構成になる


※寒冷地(雪の多い地域)の場合、雪解け後の4月上旬に「2月+3月分」まとめ施肥でOK。

12号鉢(20ℓ)換算
IB化成(g) 硫酸カルシウム(g) 目的
2月 25 15 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 25 15 新芽の発芽促進、開花準備
5月 15 10 開花と果実の肥大を助ける
7月 20 10 果実の成長と樹勢維持
9月 25 15 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を促す
11月 10 10 晩秋の栄養補給
45ℓ鉢
IB化成(g) 硫酸カルシウム(g) 目的
2月 55 35 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 55 35 新芽の発芽促進、開花準備
5月 35 20 開花と果実の肥大を助ける
7月 45 20 果実の成長と樹勢維持
9月 55 35 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を促す
11月 25 20 晩秋の栄養補給
60ℓ鉢
IB化成(g) 硫酸カルシウム(g) 目的
2月 65 40 冬の疲れを癒し、春の成長準備を整える
3月 65 40 新芽の発芽促進、開花準備
5月 40 25 開花と果実の肥大を助ける
7月 55 25 果実の成長と樹勢維持
9月 65 25 夏の疲れをとり、来年の花芽形成を置き換え
11月 30 25 晩秋の栄養補給

✔有機肥料
・土壌改良効果が高い
・肥料成分の流亡が少ない
・土壌微生物を増やし、病害抵抗力を向上
・肥料やけのリスクが少ない
・環境に優しい

※寒冷地(雪の多い地域)の場合、雪解け後の4月上旬に「2月+3月分」まとめ施肥でOK。

12号鉢(20ℓ)換算
菜種油粕(g) 魚粉(g) 鶏糞(g) 牡蠣殻(g) 牛糞堆肥(g)
2月 50 15 25 10 100
3月 50 15 25 10 100
5月 40 10 20 10 100
7月 60 20 30 10 100
9月 50 20 30 10 100
11月 50 20 20    
45ℓ鉢
菜種油粕(g) 魚粉(g) 鶏糞(g) 牡蠣殻(g) 牛糞堆肥(g)
2月 110 35 55 20 225
3月 110 35 55 20 225
5月 90 20 45 20 225
7月 135 45 70 20 225
9月 110 45 70 20 225
11月 100 45 45    
60ℓ鉢
菜種油粕(g) 魚粉(g) 鶏糞(g) 牡蠣殻(g) 牛糞堆肥(g)
2月 135 45 70 25 300
3月 135 45 70 25 300
5月 110 25 55 25 300
7月 160 50 80 25 300
9月 135 50 80 25 300
11月 120 50 50    

レモンの肥料を与える時期と肥料の量の参考情報

下記情報は路地植え栽培にむいています。鉢植えに一気に施肥すると徒長したり葉っぱがわらじの様に大きくなることがわかりました。

YouTubeカーメン君チャンネルを参考
3月(緩効性化成肥料)50%、7月(緩効性化成肥料)25%、11月(化成肥料)25%

NHK趣味の園芸のホームページを参考
3月、6月、10月

カインズのホームページを参考
肥料の量は、樹や鉢の大きさで変わり、下記の表は目安です。

樹幹直径2月(元肥)5月(枝肥)7月(実肥)9月(実肥)11月(お礼肥)年間合計
0.2m60 g6 g6 g6 g12 g90g
0.5m200 g20 g20 g20 g40 g300g
1.0m300 g30 g30 g30 g60 g450g
2.0m1000 g100 g100 g100 g200 g1500g
4.0m5000 g500 g500 g500 g1000 g7500g
樹形直径と肥料の量

・肥料の計量が面倒な場合には、ひとつまみは約3g~5g、男性の一握りが35~40g、女性の一握りが25~30gです。

「自己調整力」とは

「自己調整力」とは
「自己調整力(葉・枝・実を自らコントロールして健康を保つ力)」は、柑橘類すべてに基本的には備わっている共通の生理的性質です。
ただし──
品種ごとに「自己調整力の強さ・反応の仕方」には違いがあります。

肥料が足りている時の「自己調整力」

状況 レモンの反応
栄養バランスが整っている(窒素・リン酸・カリ・カルシウム・マグネシウム) 古い葉や病気の葉を落としても、新芽や根がすぐに再生される
窒素・カルシウムが適正 細胞分裂が活発 → 傷の修復も早い/葉が厚く病気にも強い
樹勢が安定 実の数や枝数も自動調整できる → 着果過多でも自ら間引く(生理落果)

肥料が足りていない時の「自己調整力」

状況 レモンの反応
栄養不足(特に窒素・マグネシウム) 古い葉が黄変・脱落しても、新芽が出にくく回復が遅い
カルシウム・カリ不足 葉や枝の細胞が脆くなり、病気に弱くなる → 自衛反応が間に合わない
極端な栄養欠乏 実を落とすしかなくなる/樹全体が消耗モードに入る → 自己調整力では支えきれない状態に

✅イメージとしては…
「自己調整力」は、あくまで“栄養状態が整っている時に働ける”植物本来の機能。
栄養が不足していると、それを発揮する「エネルギー」がそもそもない、というイメージです。

✅まとめ

肥料状態 自己調整力の働き
適正(肥料が足りている) ◎ 回復・落葉・新芽更新・病気隔離がうまく働く
不足している △〜✖️ 落葉はするが回復できず、悪循環に入ることも

 

鉢植えレモンの剪定時期

✔3月から4月の葉芽が10mmまで

鉢植えレモンの剪定(Instagram動画有)

レモンは、主軸を3本とか4本とか上から見て重ならない様に仕立てます。

頂芽優勢なので、高い枝に栄養が偏らない様に、高さは支柱に引っ張るとか剪定してそろえた方が良いです。手が届く高さになければ切り戻し剪定しましょう。春に切り戻しする時は、40cm以上伸びている枝があったら上から1/3の位置で剪定します。

筆者のYouTubeの「レモンの剪定と挿し木を実演解説|切る枝・残す枝の見分け方&増やし方のコツ【家庭菜園初心者向け】」へリンク

筆者のInstagramの「剪定するならコレだけ覚えて!レモン・柑橘の剪定パターン完全解説」へリンク

1.切らない枝(残すべき枝)

🌱 残すべき枝:「結果母枝(けっかぼし)」とは?
→ 前年に伸びて充実した枝で、今年実がつく主役の枝。太さは鉛筆くらい、長さ30~40cm、外向きが理想。

切らない枝 よみかた 解説
結果母枝 けっかぼし 前年に伸びて充実した枝で、今年実がつく主役の枝。太さは鉛筆くらい、長さ30~40cm、外向きが理想。

(1)なぜ剪定が必要か?
→それは、美味しい実をたくさんつけるためには、枝が混みすぎないようにして、風通しをよくし、病害虫を防がないといけないからなんです。

(2)剪定3分類紹介

① 樹形を乱す枝(混み合いや風通しの悪化、日当たり不良を招く)

剪定枝 よみかた 解説
内向枝 ないこうし 樹の内側へ伸びて混み合う。通風・日照を妨げるため剪定対象。
交差枝 こうさし 他の枝とこすれ合い、傷・病気の原因に。片方を剪定。
並行枝 へいこうし 同じ方向へ伸びて光を奪い合う。下枝を剪定。
車枝 くるまえだ 1ヶ所から放射状に伸びて混雑。間引いて整理。
樹形を乱す枝

② 実付きが悪くなる枝(樹勢が乱れやすく、収量に影響)

剪定枝 よみかた 解説
下枝 したえだ 株元付近の枝で光が届かず実もつきにくい。整理対象。
立枝(徒長枝) たちえだ 真上に伸びる強勢枝。実をつけにくく、樹形を乱すため切るか誘引。
秋枝 あきえだ 秋に伸びた柔らかい枝。寒さに弱く、結実もしにくいため剪定。
背の届かない枝 せのとどかないえだ 高すぎて手入れ・収穫が困難な枝。鉢植えでは特に剪定対象。地植えでも管理しやすい高さに保つ。
成長や実付きに不利な枝

③ 不要な発生枝(栄養を無駄に使う、生育に関与しない)

剪定枝 よみかた 解説
胴吹き枝 どうぶきえだ 主幹や太枝から突然生える。養分を奪うため早めに摘む。
ひこばえ ひこばえ 根元から出る若芽。特に接ぎ木下から出た芽は全て除去。
不要な発生枝

剪定した枝の切り口の直径が1cm以上になった時は、トップジン等の癒合剤を塗ります。癒合剤が手元になければ木工ボンドでも代用できます。


筆者のInstagramの「鉢植えレモン/璃の香(りのか)の剪定」リールへリンク

筆者のInstagramの「鉢植えレモン/リスボンの剪定」リールへリンク

鉢植えレモン関係の動画

筆者の鉢植えレモン関係のInstagramの動画です。良かったらご視聴ください

[筆者のInstagram動画]

筆者のInstagramの「6月レモンの実が生理落下してる|そうだ肥料をあげねば!」リールへリンク

筆者のInstagramの「南大阪我が家の鉢植えレモン達2024年4月中旬」リールへリンク

筆者のInstagramの「剪定したレモン/リスボンで挿し木したよ|登録品種は挿し木できないので注意」リールへリンク

筆者のInstagramの「鉢植えレモン/璃の香(りのか)の剪定」リールへリンク

筆者のInstagramの「鉢植えレモン/りのかに黒カビ(すす病)発見|重曹オイルスプレー散布」リールへリンク

筆者のInstagramの「鉢植えレモン/リスボンの剪定」リールへリンク

筆者のInstagramの「鉢植えレモン/璃の香(りのか)の収穫とリスボンの花芽と元肥」リールへリンク

筆者のInstagramの「我が家で実がついている柑橘類|2024年1月中旬南大阪」リールへリンク

筆者のInstagramの「家製無農薬リスボンで安心レモンマーマレード作り」リールへリンク

筆者のInstagramの「鹿沼土細粒に挿し木したリスボンと赤玉土小粒に挿し木したリスボンの成長」リールへリンク

筆者のInstagramの「挿し木してほったらかしにしてたリスボンを軽石を混ぜた自家製果樹用土で鉢上げ」リールへリンク

筆者のInstagramの「レモン璃の香(りのか)の特徴」リールへリンク

筆者のInstagramの「自家製無農薬レモンで安心マーマレード作り」リールへリンク

筆者のInstagramの「レモンの収穫|リスボンとリノカ」リールへリンク

筆者のInstagramの「2023年11月下旬のレモンの実|リスボンとリノカ」リールへリンク

筆者のInstagramの「2023/10月下旬の鉢植え柑橘類の実の大きさ」リールへリンク

筆者のInstagramの「柑橘類に産み付けられるアゲハ蝶の卵が散水機のジェット水流で落とせるか実験」リールへリンク

筆者のInstagramの「2023年9月中旬レモンの追肥|東京から見ると大阪は東京より年間39日分日照時間が長い」リールへリンク

筆者のInstagramの「2023/7月下旬の柑橘類の成長」リールへリンク

筆者のInstagramの「6月レモンの実が落下!|生理落下か?肥料切れか?」リールへリンク

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