「伊太祁󠄀曽神社(いたきそじんじゃ)」は、和歌山市にあるご鎮座1300年の歴史ある紀伊国一宮です。
主祭神である五十猛命(いたけるのみこと)は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子です。
「日本書紀」には、我が国に樹木を植えて廻り、緑豊な国土を形成した神様であると記されています。ことことから、木の神様の住む国ということでこの地は「木の国」と呼ばれ、やがて「紀伊国」となりました。
「古事記」には大国主神(おおくにぬしのかみ)が生命を狙われる災難に遭われたときに助けた神様と記されています。このことから「いのち神」「厄難除けの神」という信仰もあります。
これらにより、伊太祁󠄀曽神社は「木の神」・「いのち神」・「厄除けの神」として、林業関係者や漁業関係者に慕われています。
境内には「厄難除け木の俣くぐり」があり、厄年の人が木の俣をくぐり厄難除けできます。
隣の「御井社(みいのやしろ)」は水の神さまと井戸の神さまをお祀りしており、社の前の井戸からは「いのちの水」と呼ばれる水が湧いていて、ひしゃくで汲んで持ち帰れます。
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「伊太祁󠄀曽神社」のまとめ(動画で紹介)
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「伊太祁曽神社」の住所
〒640-0361 和歌山県和歌山市伊太祈曽558
「伊太祁曽神社」の御由緒
伊太祁曽神社にお祀りされている神様は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子である五十猛命(いたけるのみこと)です。
また本殿の両側には脇殿があり、妹神である大屋津比売命(おおやつひめのみこと)、都麻津比売命(つまつひめのみこと)をお祀りしています。
✔「日本書紀」には、我が国に樹木を植えて廻り、緑豊な国土を形成した神様であると記されています。
素戔嗚尊は、自分の子孫が治める国に浮宝(うきたから=船)がないのは良くないと仰られ、体毛を抜いて様々な木をつくります。
そして木の特性にあった使い方を定め、御子神である五十猛命、その妹である大屋津姫命、抓津姫命(都麻津姫命)が各地に播き紀伊国に鎮まりました。
このことから「木の神」として慕われ、木の神様の住む国ということでこの地は「木の国」と呼ばれ、やがて「紀伊国」と成りました。
家や船は木材より作られたことから、家屋の神、浮宝(船)の神としても慕われています
✔「古事記」には大屋毘古神(おおやびこのかみ)として登場し、大国主神(おおくにぬしのかみ)が生命を狙われる災難に遭われたときに助けた神様と記されています。
このことから「いのち神」「厄難除けの神」という信仰もあります。
✔明治から現在
昭和9年の台風により社殿が甚だしく損壊しましたが、畏くも御内帑金(ごないどきん)のご下賜により内務省直轄工事で復興に着手し、昭和12年3月に竣工しています。
以後、屋根の葺替工事、常磐殿の改修、ときわ山造園、神池改修等の境内整備を経て今日の神社があります。
平成14年(西暦2002年)は伊太祁曽神社の初見記事である大宝2年(西暦702年)より数えて1300年にあたり、ご鎮座1300年式年・奉幣祭を執り行い、畏くも天皇陛下より幣帛料を頂戴致しました。
平成21年には 「御鎮座1300年記念事業」 として、本殿桧皮葺屋根の葺き替え工事を行い、平成22年秋に竣工しました。
✔近年、地球環境の温暖化対策に樹木の役割が大きいと注目され、植樹運動が活発に行われてゆく中、環境問題に関心を持つ人の参拝も増えています。
「伊太祁曽神社」の鳥居


「伊太祁曽神社」の狛犬


「伊太祁曽神社」の参道




「伊太祁曽神社」の境内

「伊太祁曽神社」の手水舎


「伊太祁曽神社」の御神木
昭和37年の落雷で燃え、枯れてしまいましたが。現在も3mほどの高さが残っています。


「伊太祁曽神社」の社殿


「伊太祁曽神社」の本殿・脇殿
主祭神である五十猛命(いたけるのみこと)と、その妹神である大屋津姫命(おおやつひめのみこと)、都麻津姫命(つまつひめのみこと)をお祀りしています。










「伊太祁曽神社」の境内


「伊太祁曽神社」の神宮遥拝所
この遥拝所から遥かに伊勢の方向を向いて伊勢神宮を拝むことができます。

「伊太祁曽神社」の神木の梛(なぎ)の木
樹齢千年になろうかという梛の巨木です。梛は家内安全・夫婦円満・航海安全の木としての信仰が古くからあります。運よく梛の葉が落ちていたら、お守りとして、持ち帰れます


「伊太祁曽神社」の境内

「伊太祁曽神社」のチェンソーカービングの干支
毎年4月の木祭りで実演奉納されるチェンソーカービングで彫刻された干支












「伊太祁曽神社」の厄難除け木の俣くぐり
「古事記」に記される大屋毘古神(おおやびこのかみ:五十猛命の別名)の御神徳にちなみ、くぐると厄除けになると言われます。



「伊太祁曽神社」の境内

「伊太祁曽神社」の御井社(みいのやしろ)
水の神さまと井戸の神さまをお祀りしています。社の前の井戸からは「いのちの水」と呼ばれる水が湧いています。








