植物をたくさん育てていると、気がついたら日陰や風通しの悪い場所の植物の葉に白い粉が吹いていたりします。これは、「うどん粉病」と呼ばれる病気です。放置すると、近隣の植物にも感染が広がってしまいます。光合成を阻害するので、植物の元気もなくなるし、見栄えも悪くなるのでとても厄介です。
特に食べ物に発生した時は、殺菌剤を使わずになんとか自然農薬で対処したいですよね。私は、30種以上のブルーベリーを育てていますが、なぜかラビットアイ系だけが「うどん粉病」に感染します。
![]() | 左のグループ中で 右の白枠のラビットアイが 「うどん粉病」に感染 | ![]() |
ブルーベリーが「うどん粉病」に感染した時は、家庭にある自然素材で作った自然農薬「重曹オイルスプレー」で、感染した葉を洗っています。ブルーベリーの葉はテカテカになりますが、感染拡大は抑えられます。
「うどん粉病」の自然農薬「重曹オイルスプレー」は、家庭にある自然素材で簡単に作ることができます。
下記に、オリジナル写真と動画で「重曹オイルスプレー」の作り方を説明していますので、良かったら参考にしてください。
「うどん粉病」とは
植物をたくさん育てていると、気がついたら日陰や風通しの悪い場所の植物の葉に白い粉が吹いていたりします。これは、「うどん粉病」と呼ばれる病気です。
はじめはうっすら全体が白くなり、次第にうどん粉をまぶしたように濃くなります。葉の表面がうどん粉で覆われ、光合成が阻害されるので、葉から栄養を吸収できなくなり生育不良になります。
被害としては、野菜の味が低下する、花が咲かない、果実が大きくならない等があります。
筆者が育てているブルーベリーはラビットアイだけがうどん粉病に感染します。
![]() | ![]() |
「うどん粉病」の殺菌剤
以前は1リットルの殺菌スプレー剤を使っていました。が、液剤は高いので、粉粒剤を使えば効果は同じで、液剤と同じ価格で10倍の量を作ることができることに気が付きました。
粉粒剤を使って殺虫殺菌スプレーを作りたい方は、「格安「殺虫殺菌スプレー」は簡単に作れ市価の十分の一の価格」をご覧ください。
「うどん粉病」の自然農薬「重曹オイルスプレー」
「重曹オイルスプレー」の材料
・重曹
・植物性オイル
・食器洗い洗剤(ヤシの実系洗剤)
・保存用ペットボトル
・散布用ボトル
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
下記は、楽天の国産重曹(食品)の情報です。熱中症等の対策としてこの重曹は飲むこともできます。興味ある方は筆者の記事「園芸後の疲労回復に重曹クエン酸水がオススメ!ダイエットにも効果的」をご参照ください。
「重曹オイルスプレー」の原液200mlの作り方
・植物性オイル:200ml

・重曹:15ml(大さじ1杯)
![]() | ![]() |
・食器用洗剤(ヤシの実系洗剤):7滴(1滴は約0.03ml)

「重曹オイルスプレー」の散布液の作り方
・「重曹オイルスプレー」の「原液」をよく振って混ぜてから

・水200mlに、上記「原液」を10ml(小さじ2杯)加えて、散布用ボトルに入れて、よく振って混ぜながらスプレーする
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
・「重曹オイルスプレー」の散布液と「重曹オイルスプレー」の原液

「重曹オイルスプレー」を散布する際の注意点
・「うどん粉病」は、葉の裏側から表側に広がることが多いので、「重曹オイルスプレー」を葉の表側に加えて葉の裏側にもたっぷり散布する
![]() | ![]() |
・「うどん粉病」に感染したブルーベリーと、「重曹オイルスプレー」散布後のブルーベリー
「うどん粉病」に感染した ブルーベリーの葉 ![]() | 「重曹オイルスプレー」散布後のブルーベリーの葉![]() |
「うどん粉病」に感染した ブルーベリー達 ![]() | 「重曹オイルスプレー」散布後のブルーベリー達![]() |
・重曹オイルスプレーの天然の殺菌成分で葉を覆いうどん粉病菌の繁殖を抑制したが、うどん粉病菌が葉の表面を覆って光合成を阻害したため小さな茶色の斑点が現れた。枯れるわけではないので放置して良い。

「うどん粉病」の自然農薬「重曹オイルスプレー」のまとめ
(1)「重曹オイルスプレー」の材料
・重曹
・植物性オイル
・食器洗い洗剤(ヤシの実系洗剤)
・保存用ペットボトル
・散布用ボトル
(2)「重曹オイルスプレー」の原液200mlの作り方
・重曹:15ml(大さじ1杯)
・植物性オイル:200ml
・食器用洗剤:7滴(1滴:約0.03ml)
(3)「重曹オイルスプレー」の散布液の作り方
・「重曹オイルスプレー」の「原液」をよく振って混ぜてから
・水200mlに、上記「原液」を10ml(小さじ2杯)加えて、散布用ボトルに入れて、よく振って混ぜながらスプレーする
(4)「重曹オイルスプレー」を散布する際の注意点
・「うどん粉病」は、葉の裏側から表側に広がることが多いので、「重曹オイルスプレー」を葉の表側に加えて葉の裏側にもたっぷり散布する
・重曹オイルスプレーの天然の殺菌成分が葉を覆いうどん粉病菌の繁殖を抑制するが、うどん粉病菌が葉の表面を覆って光合成を阻害するため小さな茶色の斑点が現れることがある。枯れるわけではないので放置して良い。
・上記「原液」を倍に薄めて散布しても効果が期待できる。つまり、水200mlに、上記「原液」を5ml(小さじ1杯)加えて、散布用ボトルに入れて、よく振って混ぜながらスプレーする。自分が育てている植物で効果が確認できたら、水200mlに加える「原液」の量は半分の5ml(小さじ1杯)でも良い。
「うどん粉病」の自然農薬「重曹オイルスプレー」のまとめ動画
[Instagram動画]
・筆者のInstagramの『重曹オイルスプレーを作って梅雨のうどん粉病発生に備えよう!』リールへリンク
・筆者のInstagramの『今年は雨が多くてカビが蔓延ブルーベリーがうどん粉病|重曹オイルスプレーと剪定』リールへリンク
・筆者のInstagramの『ブルーベリーの灰色カビ病と重曹オイルスプレー』リールへリンク
・筆者のInstagramの『鉢植えレモン/りのかに黒カビ(すす病)発見|重曹オイルスプレー散布』リールへリンク
・筆者のInstagramの『ブルーベリーの朝の巡回でタイタンにうどん粉病発見|重曹オイルスプレー散布』リールへリンク
・筆者のInstagramの『重曹オイルスプレーでうどん粉病から回復したアジサイ2023/10/27』リールへリンク
・筆者のInstagramの『重曹オイルスプレーを作ってアジサイのうどん粉病対策2023/10月中旬』リールへリンク